スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【BYレイ】いたっちは完走出来たのか(東京マラソン応援レポ(ラスト)

【BYレイ】いたっちは完走出来たのか(東京マラソン応援レポ)
【BYレイ】いたっちは完走出来たのか(東京マラソン応援レポ)②
【BYレイ】いたっちは完走出来たのか(東京マラソン応援レポ)③
【BYレイ】いたっちは完走出来たのか(東京マラソン応援レポ)④
の続き

*******************************

いたっちの、上がった息が伝わってくる。

スタートから応援していると、一緒に走ってるような気がしてくるよ。

それぞれが、思い思いの言葉でいたっちにエールを送った。

ちょうどこの時、もう一人の応援団員が合流した。

今まで、浅草地点で応援していたこの方は、いたっちのご親戚関係の方。

プリプリとは何の関係もない。

もちろん、私たちとも初対面だ。

いたっちがアニキと慕うその方は、

アニキという名のオトコマエな♀だ。

タチ振る舞いも堂々のアニキだ。

マツコとアニキとL仲間。

イマイチ統一感ないけど(笑)地下鉄に乗り、最後の応援ポイントへ。


ゴール方面のベイエリアへは、三つの大きな橋を渡る。

地下鉄を月島で降り、37キロ地点でいたっちを待つ。

佃大橋を過ぎたあたりか、

疲労が貯まった身体にアップダウンのある橋はキツイだろう。

その上、急に気温も上がってきたようで、ダウンやマフラーが邪魔になってきた。


私はペースから到着時間を予測するのが上手い。

『あと、6分で到着する』

と、独り言のようにつぶやく。

『来たよー、いたっちが来たー』

私の目は何百人ものランナーの中にいるいたっちにピタッとピントが合った。

お日様を後ろに従え、一歩一歩確実に近づいてくる。

『ナイスファイトー』

『あと少しー』

みんなが口々に何か言っている。

私はこっそりコモチャンを見た。
『行くよっ!』

コモチャンが走り出す。

Nちゃんが続いた。

慌てて私も走り出す。

37キロからの併走は、コモチャンの応援プログラムに入っている。

恋人のNちゃんと、コーチのコモチャンの併走は、いたっちにとって、どれだけ心強いだろう。

もちろん、私だって一緒に走るよ。

2人に比べたら、エキストラ程度の役目だが、感動を共にしたい気持ちは負けてない。

ほら、ランシューだって履いてきてる。

Nちゃんとコモチャンがいたっちのすぐ横の歩道を走る。

2人は口々に何かを叫んでいる。

はぁはぁと、肩で息をしながら、

いたっちの顔が歪んだ。

ば、ばか、サングラスが曇るだろ。

『泣くのはまだ早ーい』

私が気合いを入れる。

うん、うんと、うなづいているように見えた。

ゴールが近づくにつれ、歩道には人がごった返し、真っ直ぐ走れない。

いくつもの歩道橋を渡る。

『歩道橋は走ってはいけません』

係員のおじさんに注意され、めっちゃ早歩きで歩く。

最後尾を走っていた私は何度も2人から遅れを取るが、2人とも、私の事を振り返らない。

2人の熱い視線の先にあるのは、いたっち1人。

得意のダジャレも言わずにひたすらに、前へ前へと進むいたっち。

『あと、4キロー』

『あと、3キロー』

喜寿と描かれたTシャツのおばあちゃんに、

『おめでとうございます』

と、声をかける。


私設エイドのフルーツやコーラはありがたいね。

『ほら、コーラもらいなー』

と、コモチャン。

『フルーツもう一つもらいなー』

と、Nちゃん。

食いしん坊のいたっちに声をかける。

40キロ通過。

蜀咏悄_convert_20140323233715

ここからの2キロは意外と長い。

ねー、走ってるみんなー。

お取り込み中、悪いけど、ちょっと質問していい?

みんなは、かけっこ速かった?

マラソン大会好きだった?

長い距離を走るって、結構しんどくない?

なんで、こんな苦しいことしてるのかなーって、思うことない?

私はあるよ。

特にラストは苦しいだけだよね。

自分の走力のなさに愕然とするよ。

いつも、これが限界だーって思うけど、その壁の向こうに行きたくなるんだ。

まだまだ未熟だって思っている人って、意外と強いんだよ。

かっこよく言うと、自己実現ってやつかな。

鼻水を頬にこびりつかせながら、ヘロヘロになっても走り続ける。

そんな、かっこわりい自分も意外と好きなんだよ。

故障して、走れない日々が続いていると、走れる心と脚があるって素敵なことだよなーって思う。


いたっち含め、全てのランナーに大声で叫んだ。

『あと、30分で全てが終わるよー』

『あの曲がり角の向こうで奇跡が待ってるよー』

『もうすぐ伝説の人になるよー』

『東京を走る貴方は幸せでーす』

『走る貴方を尊敬しまーす』

名前も知らない、

住所も知らない。

年齢も、職業も、学歴も、地位も、何も知れないけど、

一生懸命な人は、一生懸命、応援したくなるんだ。


42キロ地点で、ビックサイトに入って行くいたっちを見送る。

歩道はここまでだ。

Nちゃんの

『行ってらっしゃーい』

の声に何度もうなづきながら、いたっちの姿は見えなくなる。


私たちはランナーとは別ルートからフィニッシュゲート近くまで行こうと試みるが、

なんと、まさかの荷物検査。

マラソン大会の応援で荷物検査って聞いたことがない。

ボストンマラソンの事故があったからなのか。

Nちゃんとコモチャンはスルリと通過し、ゴールゲートに向かって駆け出した。

へっ?

なんで私のバックはピーピー鳴ってるの?

『バックの中を失礼しまーす』

係のおじさんの声がスローモーションのように聞こえる。

私の気持ちも知らずに、スマホの充電器が金属探知機に反応して、陽気にピーピー歌ってる。

もうダメだ。

絶対に間に合わない。

なんのために、

なんのために、

ここまで走ってきたんだ。

いたっちのゴールシーンを見る夢が、

消えた。

結局、Nちゃんとコモチャンも間に合わなかったようだ。

よって、

いたっちがゴールしたかは、

誰も知らない。

終わり
 ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・ビアン(ノンアダルト)へ
にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・既婚ビアン(ノンアダルト)へ
 ↓ ↓ ↓


スポンサーサイト
     

コメント

私は知っている

あの~
わたすゴールしたんですけど(#^.^#)
つまり42.195㌔を走り歩きしました。
しつこく言うと完走しましたv-14

コモさん、せんせー、駅伝部のみなさん、
お仲間、マツコ、そしてNちゃんの応援なしには
到底走りきることはできませんでした。

そして、ブログにまで書いて頂き、
年イチならぬ生イチの記念になりました。
本当にありがとうございましたm(__)m

今日は東京マラソン以来になりましたが、
Nちゃんと5K走ってきました(^-^)
まだ走るのか・・・・・・?

いたちょんへ

オヌシ、まだ走るのか・・・・?
かなりのスキモン?じゃのう(笑)

シーズン2へのスタートおめでとう。
あの日はあんなに寒かったのに
ウソみたいにあっちっちランだったでしょ?

ところで、やっぱり完走してたのか~?(笑)
わたすも42キロで見たのが最後だったし
フィニッシュゲート近くで「キター!」と思ったら
少し前に声かけた喜寿の赤Tシャツのおばあちゃんだったんだよ(笑)
Secret

     
コモレイのつぶやき
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
コモ&レイにメール!

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
プロフィール

コモ☆レイ

Author:コモ☆レイ
♀♀既婚同士カップルのブログです。
コモ:ポジティブで(おめでたい?)騎士(ナイト)
レイ:コモの彼女!可愛いお姫様。

ブログランキング

FC2Blog Ranking

にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・ビアン(ノンアダルト)へ
にほんブログ村              にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・既婚ビアン(ノンアダルト)へ
にほんブログ村
最新コメント
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。