スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【おなべの花道】 ⑮ もう一つのX'mas

もう一つのX'masは、おなべバーでのX'mas。

キャバクラやホストクラブでも、イヴの前後はパーティー券制にする店が多い。
確か3時間制で一万円だったかな。これはあくまでもセット料金で指名料や
ボトル代は追加料金になる。普段は時間制じゃない。X'mas期間中でも店に
長くいたいお客さんは、パーティー券を二枚とか三枚買うことになる。

パーティー券は絶対のノルマがあったけど、入店した年は新人で免除だったから
気楽なもんだった。あとは普段とたいして変わらない。
いつもよりお客さんの入れ変わりがあって、いつもよりいっぱいお金を使う日だったから
忙しかったなぁ。お客さんのテンションも高いから、活気があって楽しかったよ。

続きを読む

スポンサーサイト

【おなべの花道】⑭『彼女』とのX’mas (後編)

『彼女』の新居への引越しは、出会って初めてのクリスマスの日だった。
そしてこともあろうに、自分はその引越しを手伝った。
今となっては、ずいぶんとモノ好きなヤツだよなぁと思う。

『彼女』に言わせると“夫となる人が勝手に会社の友人を何人か連れて来て
向こうのペースで事が運んでるのが、気にくわない…だから来て”とかで
イマイチ、わからない理由だった。ただ、自分としてはどんな理由でも『彼女』が
自分を必要としてくれてるわけだから、それは嬉しいわけで断る理由もない。
それに自分が『彼女』にしてあげられることといったら、『彼女』が必要な時に
必要なことをしてあげられる。・・そんなことくらいだから。

続きを読む

【おなべの花道】⑬ 『彼女』とのX’mas (前編)

『彼女』 そう、コウスケには付き合ってる彼女がいた。
夜の店で働き始めるまでは、「カノジョいるの?」なんて聞かれることもないから
あまり実感もなかった。おまけにもうすぐ結婚する人なのに『カノジョ』と呼んで
いいものなのか、これから『彼女』との関係が、どうなっていくのか自分でも
正直いって不安だった。それに出会ってから半年以上もたつのに、実は『彼女』とは
身体の関係もなかったんだよね。この件については、また今度書くことにするけど。

続きを読む

【おなべの花道】⑫ 初指名

コウスケの《初指名》はもちろん『彼女』で、入店して2、3日後には
知り合いの社長を連れて、飲みに来てくれた。えらく気前のいい社長で
チップに1万円もくれたのを覚えてる。(ヘルプ2人の分もだから、すごい!)
でもこれは、身内だからノーカウント。元々、『彼女』に頼るつもりはなかったしね。

「ご指名は?」 「コウスケくん」とちゃんと指名されたのは、勤めはじめて
3週め頃だったかな。たまたまフリーでついた、二人組のお客さんが
翌日も遊びに来て、なんと自分を指名してくれたんだ。
前の日に一緒についた先輩のRさんと、《相番》(二人指名のこと)だったけど。
二人とも近くのキャバクラで働いてる、二十歳位の女の子で
片方がRさんの事を、えらく気に入ってるようなのは、見てわかった。
実はもう一人の子は、特に自分を気に入ってる訳ではなくて色恋というより
“話やすいから”みたいな理由だったような気がする。
でもまぁ自分としては、《初指名》って事でちょっと浮かれてた。

続きを読む

【おなべの花道】⑪ おなべの稼ぎ

自分が勤めてたおなべバーのHPに、載ってたから公表しちゃいます。

《月給21万円。プラス歩合、報奨金、指名料あり》(あの頃のまんまだった)

『水商売なのに月給?』と思う人もいるかな。なぜか時給でも日給でもない。
勤務は月曜~土曜の週6日。週3出勤とかはNG。祝日も仕事。
皆勤賞でプラス2万円。欠勤なしで遅刻は3回までOK(何て甘いんだろう?)
自分は前の会社が勤怠に厳しいとこだったから、皆勤賞はもらって当然だったよ。
欠勤や遅刻すると、罰金として月給からマイナスされるんだ。
決して少なくはないと思うけど、これだけじゃーやってらんない(>_<)
そこで《プラス歩合、報奨金、指名料》を稼ぐ事を考える。

続きを読む

【おなべの花道】⑩ 終電出勤

店の勤務時間は夜中の1時30分から朝の7時30分までだった。
実働6時間。休憩なんてもんはないけど、座ってたばこも吸えるし
飲んだり食べたり、おしゃべりしたりも出来る。(というよりそれが仕事)
今の昼間の仕事からしたら、全てが休憩時間みたいなもんだ。
でも“⑨ヘルプは大忙し”でも書いたとおり、そんなに楽じゃないんだけどね。

店自体の営業時間は夜10時からだったけど、そんな早い時間にはほとんど
お客さんはいない。テレビや雑誌で見た、フリー(初めての)お客さんがたまに
ちらほらと来る位。お客さんのほとんどは水商売か風俗関係で、仕事が終わるのが
早くても12時位だから、仕事帰りに飲みに来て朝まで遊ぶ。
ホステスさんなんかは、アフターでお客さんを連れて来たりする人もいる。
お客さんだけ先に帰して(もちろん一緒に帰る振りをするんだけど)自分はまた
戻ってきて、飲んでる人なんかもいた。
だから店が一番盛り上がるのは、3時から5時位かな。
その時間に他から流れて来る人もいるから、ほとんど毎日閉店まで満卓(満席の事)だった。

続きを読む

【おなべの花道】⑨ ヘルプは大忙し

ホストクラブもそうだけど、そのおなべバーにもキャバクラなんかと違って
ボーイさんがいない。全部、従業員が動かないといけない。
だから指名のないヘルプ。特に新人は忙しい。
自分のテーブルの仕事だけ、やっていればいいというわけではない。
店の入り口にお客さんが来れば出迎えて、指名者がいるか聞いて席に案内。
料理が出来たと合図のベルがなれば、客席まで持って行く。電話がなれば走って出る。
『待機』といってどこの席にもついていない人がいる時は、その人達がやるけど
ちょうど自分が入店したのは、12月だったからそんなに暇な日はあまりなかった。

続きを読む

【おなべの花道】⑧ おなべの作法

初めて客席についた時のことは、なぜか全く覚えていない。
それよりも初出勤の日に、内勤(役職者をそう呼ぶ)の先輩に店の片隅で
仕事の説明を受けた事を、よく覚えている。マネージャーのKさん。
小柄で声が高くて見るからに“おなべ”だったけど、面倒見のいい人だった。

おしぼりは広げて渡す。ひざかけ(ランチョンマットだった!)も広げて渡す。
水割りの作り方。キープはほとんどが、ブランデーか焼酎(ジン○)だった。
かきまぜた後、氷はまわしっぱなしにしないでマドラーで止める。
マドラーを抜く時に、グラスでチョンチョンと水を切らない。
乾杯は絶対に、お客さんよりグラスを下に。などなど・・。
一番、難しかったのはブランデーグラスの底に、紙ナプキンを綺麗に巻く技だった。
水滴で底がビショビショにならないように。(画像がないとわかりにくいかな?)
ミネラルウォーターやアイスがなくなったら、速やかに補充。
お客さんがたばこを手にとったら、ライターの準備。これは知ってた。
灰皿は吸殻が3本たまったら、交換。灰が飛ばないように、新しいのと重ねて持つ。

続きを読む

【おなべの花道】⑦ 身だしなみ

自分の働くおなべバーでは、仕事中はスーツにネクタイ着用が基本だ。
ちなみにおなべは洋服以外に、靴も下着もアクセサリーも全て男性用を
身につけている。自分は男だと思ってるんだから、当然だ。
その辺りの情報はテレビや『彼女』と来店した時に得ていた。
それまでカジュアル服で、シャツやブルゾンなんかはメンズ物を
着る事もあったけど、さすがにスーツは持ってなかった。

真夜中の面接で入店が決まり、夜が明けてから買い物に出かける事にした。
服飾関係の仕事をしていたから、ファッションにはこだわりがある。
特別高価なものでなきゃダメってことではないが、自分にとって服装は
かなり重要。コーディネートがイマイチだったりすると、一日気分が乗らない。
だから、紳士服の○山とか○ナカみたいなとこのスーツを着るつもりはなかった。

続きを読む

【おなべの花道】⑥ デビュー

翌日から、おなべとしての生活が始まった。
最初は「男として生きてこう」なんて、強い決意はなかった。
ただ自分の気持ちに嘘をついて、仮面を被って演技して昼間の仕事を
するよりも、そこにいる事が自分にとって自然だったし楽だったんだ。

この日から一人称が、『自分』に変わった。
『俺』とか『僕』がピンと来なくて自然とそうなった。
それから下の名前も変わった。
“源氏名”といっても、これから一生使うかもしれない。
今は法律上無理だけど、少し先には戸籍の性別変更だとか改名だとか
簡単に出来るような時代になるかもしれない。
だから共に歩んでいく『彼女』に決めてほしかった。

続きを読む

【おなべの花道】⑤ 結婚する!?

そんな時に『彼女』から「結婚する」と知らされた。
仕事を辞めてから約3ヶ月。季節は秋から冬になろうとしていた。
今年のクリスマスやお正月は『彼女』がいるから、どんな風に過ごそうかな
一緒にいられるかな・・なんて楽しみにしている頃だった。

ショックと言うよりも、初めは訳がわからなかった。
「付き合いをやめるつもりはないよ」と言われたが、理解できなかった。
年末までには引越しする。式はしないし旅行も行かない。でも籍は入れる。
「前に聞いた時は、“特定の人はいない”って言ってなかったっけ?」と
聞くと、「言ったけど状況が変わったから」とあっさり言われた。

続きを読む

【おなべの花道】④ 準備期間

『彼女』と共に歩んでいこうと決意をした私は、まず仕事を辞める準備をした。
今、冷静に考えればそのままの私でも、『彼女』と付き合っていけたのかもしれない。
ただ、出来る限り『彼女』のそばにいたいと思っていた私にとって、それまでの
仕事は時間的な制約が大きかったし、仕事上での行き詰まりも感じていた。
7年も勤めた会社で、それなりに責任のある役職だったので辞めるのは苦労した。
仕事や会社には何の未練もなかったけど、よくしてくれた先輩や同僚に引き止められて
嘘をつかなければならないのは、心苦しかった。そこで「結婚退職」と言った。
“好きな人が出来てその人と結婚します。一緒に仕事する予定だから”と。
相手は「女性」とはさすがに言えなかったけど、決して嘘ではなかった。
「結婚」その位の覚悟で、『彼女』と共に生きていくつもりだった。
入籍できないのはわかっていたし、一緒に住む約束なんてしていなかったけど。

続きを読む

【おなべの花道】③ 告白

初めておなべと呼ばれる人達を、一度に何十人も目の当たりにして
衝撃を受けた私は、「ここで働けそう」と『彼女』に言った。
「やれるんじゃない?やってみれば~?』と、軽く言ってたっけ。
ここで働けば将来、『彼女』とレズバー開く時の勉強にもなるしな・・とか
今まで有給休暇もまともにとらずに、がむしゃらに仕事ばっかりして来たから
しばらくは『彼女』とのんびり過ごしたいな・・とか、それに夜の仕事をすれば
昼中心の生活の彼女と、一緒にいられる時間も増やせる・・なんてことも考えた。

続きを読む

【おなべの花道】② 初!おなべバー

『彼女』に惹かれたのは、決してルックスだけじゃなかった。
もちろん、ルックスはもろタイプだったし、歳も4つ上?(実はよく覚えていない)で
バランス的にちょうどよかった。ただ私が“友達でもいいから次につなげたい”と
思ったのは『彼女』が理想の女性だったからだ。「理想の彼女」という意味ではない。
その頃の私が、思い描いていた「理想の女性像」そのものだったんだ。

続きを読む

【おなべの花道】① 出会い

子供の頃は、本気で『男になりたい』と思っていたこともあった。
野球がやりたかったのに、女子はソフトボールしかなくて不満だった。
だから、いつもジャ○○ンツのユニフォームのTシャツに、半ズボンを着ていた。
初恋も女の子。近所に住んでた一つ上の女の子。
ファーストキスも初体験?も、中学生の時に女の子とだった。
高校は、女子クラスになりたくて女子の多い学校を選んだ。
常に誰かしら、好きな先輩がいた。でも人並みに、男子と付き合ってみたりもした。

就職してからは接客業だったため、ボーイッシュにしているわけにもいかず
フツーに女性として生活もしていたし、男性経験もあった。
でもやっぱり、職場の同性の先輩(私はずっと年上が好き)も気になってたから、
いい加減『一体、自分は何なんだ?』と、悩んだ時期もあった。
当時はまだ、今みたいに同性愛がオープンではなかったし、情報も少なかった。
だから、おなべとして生きていくなんて選択肢がなかったし、その頃地方都市に
住んでいた私は、ビアンの世界を知る由もなかった。

続きを読む

【おなべの花道】プロローグ

この記事は2006年8月に書かれたものです


タイトルの通り、私にはおなべとして、とある夜の店で働いていた時期がある。
20代の半ば頃、生まれて初めて『彼女』と呼べる人が出来て自然とそうなった。
水商売をしていたのは2年位だけど、その前後を含めて『彼女』と付き合っていた
約5年間は、その後の私の人生にかなり影響を与えている。
だから思い出して、書いてみようかと思った。
(『ぜひ書いてほしい、読んでみたい』とレイからのリクエストもあったしね)

続きを読む

     
コモレイのつぶやき
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
コモ&レイにメール!

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
プロフィール

コモ☆レイ

Author:コモ☆レイ
♀♀既婚同士カップルのブログです。
コモ:ポジティブで(おめでたい?)騎士(ナイト)
レイ:コモの彼女!可愛いお姫様。

ブログランキング

FC2Blog Ranking

にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・ビアン(ノンアダルト)へ
にほんブログ村              にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・既婚ビアン(ノンアダルト)へ
にほんブログ村
最新コメント
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。